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いる大都会と、旧態勢の中に眠っている田舎町の別である。洛東江〔낙동강〕の下流の岸にある、河端〔하단〕という朝鮮人町にある、姉の家の出張店に所用のために行く姉の店の店員に、同行を願って、一日その河端を見に行ったことがある。五十年の前のそのときのことを、私は今も、昨日のことのように、はっきり覚えている。私は後年、京城に住み、何年か朝鮮人農村の調査を行ったのであるが、私の朝鮮人農村理解の第一段は、この河端の調査であったのである。私が今も忘れえぬ印象をもっている、この河端の調査は、それほど印象深い経

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