に勉強したのも、そのように勉強したのも、もっぱら社会学であった。私は社会学専攻のレッテルを持たないだけに、社会学を身につけなければならぬので、ひたむきに社会学を勉強せざるをえなかった。そんな心境を述べた。

しからば、どうして社会学を勉強しながら、社会学を専攻として、大学を出なかったか、そこに問題がある。社会学の教授・建部遯吾博士と喧嘩わかれをしたからであるが、もう四十年も前の争いとして、笑って話せるなら、先日の旧潜竜会の席上ででも、あの喧嘩のことをあっさり説明したのである。喧嘩であり