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じめ、その後『戦時画報』⁽³⁾、『中学世界』⁽⁴⁾、スマイルスの『自叙伝』など、後年まで大きな印象をもった本を、つぎつぎに、あの避地の田舎町に住んでいた私らに、送ってくれたのである。私の小学校の先生たちも、争って、それらの本を、私から借りていた日を思いだす。当時、あの田舎町に、そんな本を手にする人は、私らのほかには、ほとんどなかったのである。釜山の義兄は、私らに、新時代と大都市を、いち早く見してくれた窓であったのである。郷ノ浦での近隣、市(いち)、ヨンチョイと百さん、インゴのカメ
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