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は当然である。母はまだ、小娘であった。急病で亡くなった、私の祖父を見送った祖母も、まだ年若い未亡人であった。その祖母と母と2人だけで、大きな家の中に住んでいた何年かの間に、祖父の弟が、何かと私の家の世話をしていたのは、当然である。ある日、祖父の弟は、その小箱をとり出し、燦然と光るものを、祖母に示し、「これは大金であるから、ここにおいてはおけない。私が預かって、近い内に大阪で両替してやる」と言って、自宅にもち帰り、言った通りに、大阪で両替して、こんなに沢山になったと、祖母に当時の通貨を渡

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