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な気持ちが、しないではない。これも日本の帝国主義的発展の爪跡の一つであろうが、考えてみれば、今、還暦をすぎて何年かの私と同じ年代の日本人の心には、これと同じような、むごたらしい帝国主義の爪痕の記憶を、直接まざまざと、その一生の内に何度か経験していると思う。私らは、今、正直にそれを書き残しておくべきであると思う。それは、私らの民族のつつましやかな懺悔である。去年、はじめて関東大震災⁽¹⁾のときの、朝鮮人事件⁽²⁾の公表の禁がとかれたのだと思うが、それも民族的懺悔の一つであ
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