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分にくれるかというので、くれるけれども、打ち殺されるかもしれぬぞというと、庄吉もしばらく考えていた。「砲兵なら恐ろしい」といって、庄吉も取りに行くことを断念した。
当時は、私らの島は、半ば戦地のように見られていたのか、内地から兵隊が来て、この島を守備していたようである。この島の青年たちも、兵隊となって、戦地にでかけたが、この島を守るためには、他府県の兵隊がきていた。肩章の黄色の砲兵⁽³⁾と、緑の騎兵⁽⁴⁾と赤の歩兵⁽⁵⁾がいたように覚えている。
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