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分にくれるかというので、くれるけれども、打ち殺されるかもしれぬぞというと、庄吉もしばらく考えていた。「砲兵なら恐ろしい」といって、庄吉も取りに行くことを断念した。

 当時は、私らの島は、半ば戦地のように見られていたのか、内地から兵隊が来て、この島を守備していたようである。この島の青年たちも、兵隊となって、戦地にでかけたが、この島を守るためには、他府県の兵隊がきていた。肩章の黄色の砲兵⁽³⁾と、緑の騎兵⁽⁴⁾と赤の歩兵⁽⁵⁾がいたように覚えている。

​日露戦争の思い出2

​P11

【注釈】

3)砲兵:大砲や迫撃砲などの火砲を操作して戦う兵士。長距離から敵陣地を攻撃したり、見方を支援する役割。

4)騎兵:馬に乗って戦う兵士。迅速な移動や攻撃が得意。

5)歩兵:徒歩で戦う兵士。数が多く、陣地の占領や防衛に適している。

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