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と思えば、煙草屋ならすぐその向こうにありますよ」といって、いつまでもぶつぶつつぶやくのが常である。

八幡の日、この個人主義、合理主義の態度には何か妙なものがある。なり余れるものが、なり足らざるのか、尋常ではない。各自、たがいに人格を尊敬し合い、人に迷惑をかけず、恩義もほどこさず、というのが常道。一度恩義を受けたら、どんな小さい恩義も忘れず、それだけのことをして返す。返すのは、多くも少なくもない分量である。与えた恩義のお返しは、どこまでも期待する。特に物のやりとりを重視する。売買と事は同じである。

​妻の生家と私の生家

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